8月29日(土)10時から、東吉塚校区人権尊重推進協議会主催 役員・推進委員指導者研修会をおこないました。
今年は「戦争と人権」をテーマとして、稲永研修部長を中心に役員会で講師を選定し、昨年8月に絵本『南の島の花かげより~健児さんとその家族にとっての戦争~』を出版された 小学校教師の福井陽子さんにお願いすることにしました。
大人に話すのは初めてとのことで、少し心配されていましたが、絵本をプロジェクターで投影し読み聞かせ風にお話してくださったので、とてもわかりやすい講演会となりました。
日本が中国、アメリカやイギリスと戦争をしていた頃に子ども時代を過ごしていた健児さん達にとっては、海軍の将校になるのが夢で軍人にあこがれていました。
東京大学と同じくらい入るのが難しい海軍兵学校に17歳で入学し、夢の実現に向けた一歩を踏み出しました。
健児さんが隊長となるよう命じられたのは「震洋特別攻撃隊」。車のエンジンで動くベニヤ板製のモーターボートの先端に爆薬を積んでボートごと敵の軍艦に体当たりするというものです。特攻隊として戦地に行くことは、二度と生きて会うことができない…健児さんはお母さんと弟たちにあてた手紙=遺書を書き残しています。
健児さんの戦死の知らせが届き、見舞金としてもらったお金をお母さんは使うことはできませんでした。終戦の半年前のことでした。
お母さんと弟たちはたいへんな時代を乗り越えました。
戦後60年の節目の年に弟の孝さんは、コレヒドール島で眠る健児さんのお参りに行き、家族の写真を燃やしてその灰を海に流してあげようとしますが、どうしても写真に火がつきませんでした。
このふしぎな出来事は写真を燃やしてほしくないという健児さんの思いかもしれません。
お話を聞いた後、近くの人たちと年表を見ながら話をする時間を設けました。
戦争について話がしてくれる人も減ってきています。
絵本を出版することで、健児さんの家族の話を伝えて、戦争とは家族からささやかな幸せをうばいとってしまうものということを福井先生のお話で感じることができたと思います。
人尊協でも購入していますので、読んでみたい方は公民館へお声かけください。







