2018年5月14日月曜日

ふれあいネットワーク研修「認知症サポーター養成講座」

5月13日(日)平成30年度第1回目のふれあいネットワーク研修をおこないました。
午前中は人権尊重推進協議会と社会福祉協議会の総会が開催され、お昼休憩をはさんでの
研修でしたが34名の参加がありました。

まずは、福岡を拠点に活動している3ピースバンド「ミサンガ」が歌う「はじめまして、ばぁちゃん。」の曲から始まりました。
メンバーのおばあちゃんの実話をもとにした愛情いっぱいの曲です。

本日の講座の目標は
1.認知症を正しく理解する。
2.認知症の人の気持ちを理解する。
3.認知症の人への接し方の「基本」を知る。
4.認知症の相談先や社会資源を知る  です。

「長谷川式認知症スケール」という診断方法で認知症セルフチェックをしました。
認知症の早期発見のために、毎年セルフチェックするといいかもしれませんね。

早期発見が必要な理由は
①認知症を引き起こしている原因が他の病気かもしれないので、早期発見によりその病気を治すことができます。
②早期に認知症の治療を始めることで進行を遅らせることができます。
③早期発見により、本人と家族が今後の生活について話し合い、準備をすることができます。

認知症の方への対応のポイントは「みほこさん」です!
…認める
…褒める
…肯定する
さん…賛同する

対応方法については、「ご飯まだかいな?」と「財布がない?」という寸劇で考えてみました。
「ご飯まだかいな?」
さっきお腹一杯にご飯を食べたのに、食べてないと言い張るおばあちゃんへの対応は?
一度「お腹すいたんですね」と肯定して、「お茶でも飲んで休んでてください」「お花にお水をあげててくれますか?」と気を紛らわしてあげるのがいいようです。

「財布がない?」
財布がない!と言い張って、「あんたが盗ったんだろう?警察にきてもらう!」
とまで言うおじいちゃんへの対応は?
一緒に探してあげて、他の人が見つけてもそこへ誘導して
本人に見つけさせるのがポイント。


認知症になりにくい生活習慣
①食習慣…野菜・果物をよく食べる。魚をよく食べる。赤ワインを飲む。
②運動習慣…週3日以上の有酸素運動をする。
③対人接触…人とよくお付き合いをしている。
④知的行動習慣…文章を書く・読む。ゲームをする。博物館に行く。
⑤睡眠習慣…30分未満の昼寝。起床後2時間以内に太陽の光を浴びる。

認知症予防のために…
右手で(サンカク)、左手で(シカク)を書いてみましょう。
できたら次は逆で!
これはなかなか難しいです。

講座を終えたら「オレンジリング」の授与。
認知症サポーターといっても
なにか特別なことをする人ではありません。
認知症を正しく理解し、偏見をもたず、
認知症の人や家族を見守る「応援者」として
できる範囲で活動する人です。

対応に困った時は
地域包括支援センターへ。
東吉塚校区の相談窓口は
「博多第8いきいきセンターふくおか」です。
福岡市博多区吉塚1-27-17
☎092-409-0639

1時間半の研修、みなさんおつかれさまでした。

講師の 瀧川高洋さん、荻田哲司さん 
ありがとうございました。

校区担当の松本春香さん、今年度もよろしくお願いいたします。