2017年3月24日金曜日

安心・安全まちづくり講座

3月23日(木)東吉塚公民館にて、安心・安全まちづくり講座が開催されました。
講師は 福岡市市民局防災・危機管理課 奥園孝二さん。
福岡市の防災・減災 ~覚えておこう!災害への対応~というテーマでお話ししていただきました。自治会長、部会長、地域の方含めて70名以上の参加者がありました。
わかりやすく楽しい語り口でしたが、すぐにでもなにか準備をしておかなければという危機感と心構えを持つことができた講座でした。

災害があまり起こらず、避難所生活の経験がない方が多い東吉塚校区ですが、これからなにが起こるかわかりません。
講座の中でも、警固断層は「発生のランクは最も高いSランク」だという話がありました。
熊本地震で経験されたと思いますが、携帯電話が知らせる緊急地震速報は地震計が感じた第一波で警報が鳴ります。大きな揺れが来るまでに数秒から数十秒の猶予がある場合もありますが、警固断層のような直下型の地震になると、猶予がなかったり間に合わなかったりということもあるそうです。

「3分 3時間 3日間」という災害のトリプルスリーを頭において、自分の身を守りましょう。
3分…地震が起こったら、ものが落ちてこないところ(テーブルの下など)で自分の身を守る。大きな揺れは1分ほどでおさまります。あわてて外に飛び出さないようにしましょう。

3時間助け合う。自分の身、家族の無事を確かめたら、ラジオやスマホで正しい情報を確認。割れた食器やガラスを踏まないように部屋の中でも靴を履いて歩きましょう。(寝ている場所に履物を準備しておく!)避難のための出口を確保し、家やマンションなど建物が安全かどうか確認。近所の方とも声をかけ合い情報を共有しましょう。

3日間…ある程度の復旧までの3日間を備蓄しておいたものでまかなう。水(ひとり一日3リットルと体温が保持できるもの(レインコート、毛布など)が必要です。

一番困るのはトイレで水が流せない事。避難所にトイレが設置されるまで3日かかるそうです。今は、ビニール袋に尿を固めるものが入っていて包んでゴミとして出せる便利グッズもできています。

風水害に備えるためにも「知らせる努力」「知る努力」が大切です。

水害の時は「垂直避難」できるだけ高いところに避難しましょう。記憶に新しいかと思いますが、都市型水害として地下は危険です。建物の中にいると、大雨が降っている事にも気付かない場合があります。周りの状況や気象情報に気をつけておくようにしないといけませんね。

福岡市防災・危機管理情報 http://bousai.city.fukuoka.lg.jp/
宇美川、須恵川 河川情報 http://bousai.city.fukuoka.lg.jp/suikei1.html
御笠川 河川情報 http://bousai.city.fukuoka.lg.jp/suikei2.html
(河川ライブカメラ)

「やったことのないものは できない」
実際に災害が起こると、誰でもパニックになり正しい判断ができなくなると思います。
でも、このような講座で話を聞いたり、避難訓練をしたり、興味を持っていろいろな情報を知ることで、少しは自分の身を守ることができると思います。
そこでひとつお役立ち情報。
もし、がれきに埋まってしまったりした場合で声が出せないとき(大声はエネルギーを消耗します)は、等間隔で3回ノックするようになにかを叩くと気づいてもらえる確率が高いそうですよ。ホイッスル(笛)も有効ですが、なかなか持ち歩きませんね。

「自助 共助 公助」
まずは、自分の命と家族の命を守る!
家族がいつも同じ場所にいるとは限りません。
地域の方と顔見知りになっていると、離れていても家族の情報が得られるかもしれません。気にかけてもらえる人が何人か町内にいると安心です。

東吉塚校区では、防災フェスタを行なったり、各町内で見守りマップを作ったりして、地域のつながりと防災に力を入れています。

研修会やイベントなどに参加して、校区の方、町内の方と顔見知りになることが一番の「自助」かもしれません。

最後に、奥園さんの資料の中の言葉です。

弱いからこそ
人のために何ができるか考えたとき
人は少しだけ強くなるような気がします

「人のためにできることは何かないかな」と考えはするでしょう
しかし 実際に手を差し伸べるとき どうして躊躇するのでしょう

きっとそれは「私は 人を助けられるほど強くはない」「そんな余裕もない」と感じるからでしょう
そこで手助けをする人が強くて、される人が弱いのですか?
人は 人を助けることによって強くなれるような気がします
強いから助けるのではなく 弱いから その弱さがわかっているからこそ手を差し伸べるのではないでしょうか
あなたが強くなってからでは遅すぎます
自分なりにできることから はじめましょう

講師の奥園孝二さん ありがとうございました。